日本人はなぜ「さようなら」と別れるのか

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朝活読書 vol.142  2011年2月3日配信

『日本人はなぜ「さようなら」と別れるのか』

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◆《1》今日の一言

◆《2》今日の一冊

◆《3》編集後記

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◆〈1〉今日の一言 #142
 
 「チャオ?」

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◆〈2〉今日の一冊

『日本人はなぜ「さようなら」と別れるのか』

竹内整一 著

ちくま新書
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1月29日号で紹介させていただいた。
竹内整一さんの著作です。

1月29日号はこちら

http://ameblo.jp/yu-o-mo/day-20110129.html

「さようなら」

男性も女性も使いますし歌謡曲の歌詞でも
無数に使われています。

「また会いましょう」

だったり

「もう会えません」

だったり

多くの意味が含まれてる言葉ですが、

世界のあいさつの中では特異の表現だと
著者は語っています。

漢字で書いてみると

「左様なら」

「それならば」とか「それでは」と

いうような意味です。

古典では「いまは」も同じ使われ方を
しています。

日本人の人生のとらえ方、
他者とのかかわり合い方、

別れと死のとらえ方までさかのぼって
考察した一冊です。

ぜひ読んでください。
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◆〈2〉編集後記

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今日もありがとうございます。
森澤勇司です。

日本の挨拶って不思議ですね。

「左様なら」「今日は」

最初だけでどうするか言わないんです。

「再見」「See You agein」

「また会いましょう」を付ければ
同じ意味ですね。

「左様なら」って古語っぽいので
「それでは」の方が現代語っぽいでしょうか。

ビジネスでも

「どうも」

っていう挨拶はあまり
正式ではないですよね。

先日も小学生がお母さんに叱られてました。

子「どうも」
母「どうもじゃないでしょ」

子「どうもありがとう」
母「それでいいのよ」

「どうも」省いて「ございます」
つけさせた方が大人になっても
使えると思いませんか。

「どうもありがとう」

「ありがとうございます」

日本の挨拶がすべて

「どうも」

になる日も近いかもしれませんね。

●ところで★

今日はすごい日です!

2月3日「節分」です。日本全国
豆まきをして鬼を払い春を迎える
準備をします。カレンダーでは
明日が「立春」旧暦新年になるわけです。

ところが、
今日は本当は
旧暦1月1日元旦です。

「あれ?あしたが立春じゃないの」

と思う方も多いのではないでしょうか。

今うちにあるカレンダーでも
今日が「節分」旧暦の大晦日です。
明日が立春になっています。

旧暦は変動制なので新暦のカレンダーに
固定することができません。

カレンダーは「節分」大晦日で
本当は「元旦」旧1月1日

大晦日の豆まきを元旦にしてしまうわけです。

どっちかわからないから

「おめでとう」も「ありがとう」も

全部まとめて

「どうも!」

こうなってしまうのも時代の流れでしょう。

多彩な表現方法を身につけている人は
時代に流されることはありません。

自己ブランディングには
不可欠な要素です。

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日本人はなぜ「さようなら」と別れるのか (ちくま新書)/竹内 整一

¥756
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森澤勇司(もりさわゆうじ) 能楽師小鼓方 1967年東京都生まれ。 テンプル大学在学中に見たこともない能楽界に入門し32歳で独立。 2000番以上の舞台に出演している。 43歳で脳梗塞で入院、 退院後、うつ状態克服のため心理学、脳科学を学ぶ。 復帰後は古典的な能楽公演を中心に活動している。 著書『ビジネス番「風姿花伝」の教え』 明治天皇生誕150年奉納能、 映画「失楽園」、大河ドラマ「秀吉」に 能楽師として出演。 2014年 重要無形文化財能楽保持者に選出される

曲目目次

あ行 か行 さ行 た行 な/は行 ま/や/ら行
(あ)
藍染川

葵上
阿漕
芦刈
安宅
安達原
敦盛
海士
海人
嵐山
蟻通
淡路

(い)
碇潜

生田敦盛
一角仙人
井筒
岩舟

(う)
鵜飼

浮舟
雨月
右近
歌占
善知鳥
采女

梅枝
雲林院
(え)
江口

江野島

烏帽子折
絵馬
(お)
老松

大江山
鸚鵡小町
大社

小塩
姨捨
大原御幸
小原御幸
女郎花
大蛇
(か)
杜若

景清
花月
柏崎
春日龍神
合浦
葛城
鉄輪
兼平
賀茂
通小町
邯鄲
咸陽宮
(き)
菊慈童

木曾

清経
金札
(く)
草薙
国栖

楠露
九世戸
熊坂
鞍馬天狗
車僧
呉服
黒塚

(け)
現在七面

源氏供養
玄象
絃上
月宮殿

(こ)
恋重荷

項羽
皇帝
高野物狂
小鍛治
小督
小袖曽我
胡蝶

(さ)
西行桜
逆矛

桜川
実盛
三笑

(し)
志賀
七騎落
自然居士
石橋
舎利
俊寛
春栄
俊成忠度
鍾馗
昭君
猩々
正尊
白鬚
代主

(す)
須磨源氏
隅田川
住吉詣

(せ)
西王母
誓願寺
善界
是界
是我意
関寺小町
殺生石
接待
蝉丸
禅師曽我
千手

(そ)
草子洗小町
草紙洗
卒都婆小町
(た)
大会
大典
大般若
大仏供養
大瓶猩々
第六天
當麻
高砂
竹雪
忠信
忠度
龍田
谷行
玉鬘
玉葛
玉井
田村

(ち)
竹生島
張良

(つ)
土蜘蛛
土車
経正
経政
鶴亀
(て)
定家
天鼓

(と)
東岸居士
道成寺
唐船
東方朔
東北
道明寺

木賊
知章

朝長
鳥追船
鳥追
(な)
仲光
難波
奈良詣
(に)
錦木
錦戸
(ぬ)

(ね)
寝覚
(の)
野宮
野守

(は)
白楽天
羽衣
半蔀
橋弁慶
芭蕉
鉢木
花筐
班女

(ひ)
飛雲
檜垣
雲雀山
氷室
百万

(ふ)
富士太鼓
二人静

藤戸
船橋
船弁慶
(ほ)
放下僧
放生川
仏原
(ま)
巻絹
枕慈童
枕慈童(カ
松風
松虫
松山鏡
満仲
(み)
三井寺

通盛
水無月祓
身延
三輪
(む)
六浦
室君
(め)
和布刈
(も)
望月
求塚
紅葉狩
盛久
(や)
屋島
八島
山姥
(ゆ)
夕顔
遊行柳
弓八幡
熊野
湯谷
(よ)
夜討曽我
楊貴妃
養老
吉野静
吉野天人
頼政
弱法師

(ら)

羅生門
(り)
龍虎
輪蔵
(ろ)
籠太鼓