日本人の矜持

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朝活読書 vol.143  2011年2月4日配信

『日本人の矜持』

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◆《1》今日の一言

◆《2》今日の一冊

◆《3》編集後記

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◆〈1〉今日の一言 #143
 
 「手紙とは?」

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◆〈2〉今日の一冊

『日本人の矜持』

藤原 正彦 著

新潮文庫
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昨年9月22日号で紹介させていただいた。
藤原正彦さんの著作です。

斎藤孝さん、中西輝政さん、曽根綾子さん、
山田太一さん、佐藤優さん、五木寛之さん、
ビートたけしさん、佐藤愛子さん、
阿川弘之さん 

著名人9名それぞれの方と
藤原正彦さんの対談がまとめられた一冊です。

美しいと思う心、畏怖心など「国家の品格」で
語られた考え方を軸に話が進められています。

藤原さんのツールとしての語学力よりも
言うべき内容を持つべきだという考かたに
非常に共感しました。

イギリスで一年暮らしたのち
帰国のために経由した
アメリカで米語を話し始めると
「生き生きと軽薄になった」
と藤原夫人から気持ち悪がられたという
体験が紹介されていました。

「大事なのは話す技術ではなく、
伝えるべき内容をきちんともっているかですからね。」
斎藤孝さんも賛同しています。

「生きる力なんて豚にもアメンボにもありますよ。」

という毒も少々きいています。

日本人が失った祖国に対する誇りと自信、
教養と大局観とはなにか。

「矜持」をなぜタイトルに選んだのか。

「国家の品格」を読んだ方には特におすすめです。

ぜひ読んでください。
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◆〈2〉編集後記

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今日もありがとうございます。
森澤勇司です。

「本」て見方によっては失礼の塊です。

本は著者からの“手紙”だと思って読むことが
多いのです。

書店という郵便箱に取りに行くのです。
棚には一冊はいっていて「あなた専用」
みたいな顔をしています。

でも
コピペです。しかも何万部も、、

郵便箱にコピーの手紙をお金払って
取りに行ってるんです。

こんな無茶な話はありません。

メールでさえコピペは嫌がられます。

最近はインターネットの「木木木木木」
という郵便屋さんからよく
箱に入った著者からの手紙が届くように
なりました。

これはこちらの質問の返答を請求しているの
だから早い方がいいのです。

しかし
こちらが質問をするはるか前にもう
著者は本にして答えを書き終わっているのです。

本は手紙と思うと失礼の塊ですが
著者は親切な方が多いようです。

著者の方々に感謝してます。

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日本人の矜持―九人との対話 (新潮文庫)/藤原 正彦

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森澤勇司(もりさわゆうじ) 能楽師小鼓方 1967年東京都生まれ。 テンプル大学在学中に見たこともない能楽界に入門し32歳で独立。 2000番以上の舞台に出演している。 43歳で脳梗塞で入院、 退院後、うつ状態克服のため心理学、脳科学を学ぶ。 復帰後は古典的な能楽公演を中心に活動している。 著書『ビジネス番「風姿花伝」の教え』 明治天皇生誕150年奉納能、 映画「失楽園」、大河ドラマ「秀吉」に 能楽師として出演。 2014年 重要無形文化財能楽保持者に選出される

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曲目目次

あ行 か行 さ行 た行 な/は行 ま/や/ら行
(あ)
藍染川

葵上
阿漕
芦刈
安宅
安達原
敦盛
海士
海人
嵐山
蟻通
淡路

(い)
碇潜

生田敦盛
一角仙人
井筒
岩舟

(う)
鵜飼

浮舟
雨月
右近
歌占
善知鳥
采女

梅枝
雲林院
(え)
江口

江野島

烏帽子折
絵馬
(お)
老松

大江山
鸚鵡小町
大社

小塩
姨捨
大原御幸
小原御幸
女郎花
大蛇
(か)
杜若

景清
花月
柏崎
春日龍神
合浦
葛城
鉄輪
兼平
賀茂
通小町
邯鄲
咸陽宮
(き)
菊慈童

木曾

清経
金札
(く)
草薙
国栖

楠露
九世戸
熊坂
鞍馬天狗
車僧
呉服
黒塚

(け)
現在七面

源氏供養
玄象
絃上
月宮殿

(こ)
恋重荷

項羽
皇帝
高野物狂
小鍛治
小督
小袖曽我
胡蝶

(さ)
西行桜
逆矛

桜川
実盛
三笑

(し)
志賀
七騎落
自然居士
石橋
舎利
俊寛
春栄
俊成忠度
鍾馗
昭君
猩々
正尊
白鬚
代主

(す)
須磨源氏
隅田川
住吉詣

(せ)
西王母
誓願寺
善界
是界
是我意
関寺小町
殺生石
接待
蝉丸
禅師曽我
千手

(そ)
草子洗小町
草紙洗
卒都婆小町
(た)
大会
大典
大般若
大仏供養
大瓶猩々
第六天
當麻
高砂
竹雪
忠信
忠度
龍田
谷行
玉鬘
玉葛
玉井
田村

(ち)
竹生島
張良

(つ)
土蜘蛛
土車
経正
経政
鶴亀
(て)
定家
天鼓

(と)
東岸居士
道成寺
唐船
東方朔
東北
道明寺

木賊
知章

朝長
鳥追船
鳥追
(な)
仲光
難波
奈良詣
(に)
錦木
錦戸
(ぬ)

(ね)
寝覚
(の)
野宮
野守

(は)
白楽天
羽衣
半蔀
橋弁慶
芭蕉
鉢木
花筐
班女

(ひ)
飛雲
檜垣
雲雀山
氷室
百万

(ふ)
富士太鼓
二人静

藤戸
船橋
船弁慶
(ほ)
放下僧
放生川
仏原
(ま)
巻絹
枕慈童
枕慈童(カ
松風
松虫
松山鏡
満仲
(み)
三井寺

通盛
水無月祓
身延
三輪
(む)
六浦
室君
(め)
和布刈
(も)
望月
求塚
紅葉狩
盛久
(や)
屋島
八島
山姥
(ゆ)
夕顔
遊行柳
弓八幡
熊野
湯谷
(よ)
夜討曽我
楊貴妃
養老
吉野静
吉野天人
頼政
弱法師

(ら)

羅生門
(り)
龍虎
輪蔵
(ろ)
籠太鼓