六韜、武韜、第十四、文啓
目次
聖人は何を守るのか
聖人は憂いも惜しむこともない
得ようと思わなくても万物は得られる
万物は自然に集まってくる
民衆は良い政治の影響を意識しなくても受けている
それは四季の移り変わりが意識しなくてもめぐるようなもの
◆聖人の道には極めるということはなく四季の循環のように終わるということはない。
必ずすること
①悠然として焦りがない
②求めるものを心に秘める
③心に秘めたら必ず実行に移す
④実行しても吹聴しない
天地は万物を創生しても功績を自慢しないから長久である。
聖人は自分の徳を自慢しないから功名が自然に現れる
組織づくりの順番「大紀」と「大定」
①人が集まり家になる
②家が集まり国となる
③国を集め天下を構成する
④役割を分割して賢人に任せる
⑤国の交流の決まりを作る
◆これを「大紀」という
そして
①大紀を浸透させる
②土地の風習にそって改革をすすめる
③邪悪なものも素直になり顔つきも変わる
④国の往来はなくとも平和に暮らし永住者が増える
⑤上にあるものを愛するようになる
これを「大定」という
聖人の心構えと「大失」
聖人は民の静まることにつとめ、賢人は民が正直になるようにつとめる
愚かなものは
①民心を正しくすることができない
→民と争うことになる
②民と争うことが多くなると
→罰が多くなる
③罰が多くなると
→民は心を動揺させ憂い苦しむ
④民心に動揺が増えると
→国を逃亡する
⑤上下の人の生活も不安定になる
この損失を「大失」という
天下の人々の心とは
人の心は流水のようなもの
ふさげば流れが止まり
障害を取り除けば流れ出す
かき乱さず静かにすれば澄んでくる
これが人の心の神秘である
◆聖人はそのはじめを見れば、則ちその終りを知る
民を安静にするにはどうすればよいか
天には四季のような法則がある
民にも四季の生活の法則がある
聖人は民の生活の法則に従う
そうすれば民に喜ばれる政治になる
そして天は与えることがなくても民は自ら富むことができる
◆無為にして民を富ませるのが聖人の徳である。
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