ニッポンの縁起食
◆○◆━━━━━━━━━━━━━◆○◆
朝活読書 vol.81 2010年12月4日配信
『ニッポンの縁起食』
◆○◆━━━━━━━━━━━━━◆○◆
◆《1》今日の一言
◆《2》今日の一冊
◆《3》編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆〈1〉今日の一言 #81
「26日のクリスマスケーキ?」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆〈2〉今日の一冊
————————————–
『ニッポンの縁起食』
なぜ「赤飯」を炊くのか
柳原一成・柳原紀子 著
NHK出版
—————————————
著者 柳原一成さんは江戸懐石近茶流宗家
です。紀子夫人とともに近茶流懐石の指導
研鑽をされています。
なぜ赤飯を炊くのかという問いを起点に
季節ごとの食材、行事に関する食の縁起
や由来を詳しく解説しています。
一生を終わるまで生きることと食べる事は
切り離すことができません。
鯛、海老、鮑、鰹、鮭、鮎、米と塩など
おめでたい食材の使い方や調理法は家庭でも
取り入れることができると思います。
新年の年中行事に紹介されているお節料理の
記事はこれからの季節を実感して楽しめるの
ではないでしょうか。
ぜひ読んでください。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆〈2〉編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
今日もありがとうございます。
森澤勇司です。
本文の中に「六菖十菊」という言葉が紹介
されていました。
5月6日の菖蒲と9月10日の菊という意味です。
一日違いで価値がないという事の意味で
使われています。
今聞いても実感がわかないのは「節句」と
いう行事が1873年に歴が変わると共に廃止
されてしまったからです。
人日1月7日、上巳3月3日、端午5月5日、
七夕7月7日、重陽9月9日
廃止されたのちも日本の行事として
根付いているものです。
なんとなくクリスマス、バレンタイン
デーに比べて印象が薄い気がします。
大型小売店やメディアの広告のせいも有る
かもしれませんが、
「日付だけが先に来てしまう事」が原因の
一つではないでしょうか。
クリスマスが1月25日だったら一寸
しらけますよね。
一日たっても価値がないと言う感覚でいる
国民を一ヶ月も”お預け”にして置くのは
至難の業です。
地域によっては旧正月を節分に祝ったり
七夕祭りが8月に行われるところがあります。
カレンダーとはずれていても季節感を大切に
している地域ではないかと思います。
ところが昨今ヒートアイランド現象などで
季節が新暦に追い付いてきたように感じる
時があります。
エアコンは除湿や送風だけでも外気を温める
ヒーターになります。
約1か月ずれている日本の季節を新暦の
カレンダーにあわせ温度調節している
ような行為です。
日本人が自国の文化を大切にしたいと思う
恒常性機能なのかもしれません。
最新記事 by 森澤勇司 (全て見る)
- 日本の成り立ちアーカイブ - 2024年6月4日
- 日本書紀 完読会 38週 感想 - 2024年4月21日
- 20240414 日本書紀完読会37週目 - 2024年4月14日
- 日本書紀 完読会 35週目 - 2024年4月14日