日本書紀完読のため読み進め禊祓と住吉大神【日本書紀1】

①−1 0106

016→021○○

022→027○○

028→033○○●

034→039○○

040→045○○

046→051○○○

日本書紀をよく読んでおくと古事記に何が書いていないかがよくわかる。

非常にスピード感がある。一行に何万年もの時間が凝縮されているように感じる。易経の影響も強く感じる。

伊奘諾命、伊奘諾命、が国造りをするところで天孫降臨の時に出てくる逸話と同じものがあるのが興味深い。この辺りは原文を読んでいないと古事記と混乱するところだと思う。

日本誕生の重要な場所である吉備の児島を埋め立ててしまっている事は近年の倉敷の水害にもつながっているように感じる。自然が元に戻ろうとしているサイクルを実感した。戦国武将に大人気だった能「藤戸」においても重要な土地として描かれている。

また大日本豊秋津州が先に生まれる方が自然な発想に感じる。またできた順番も大きなものから並んでいる方が例えとして分かりやすい。バスケットボールが長男でバレーボール、野球ボール、ゴルフボールのような並び順。大きさが掴めていた事も当時の人の空間感覚は現代以上ではないかと思う。

また海路が多く使われていた名残も感じた。東京に住んでいると船で移動するという発想がわきにくいが海岸線に沿って船で移動する文化であれば安全のためにも経路にある島を管理下に置く事は重要な事のように思う。

「あなにあや」という部分も古事記では「あなにやし」ひとつになりヘブライ語由来という説もあるがそもそも発音が別物なので諸説あっていいと思う。しかしトンデモ論を学説にしてはいけない。

また古事記では男尊女卑のように解釈している人もいるが、太占によって日時が決まったという事は現在でも結婚式の日取りの数字や暦を気にする事と人の心は変わらないものだと思った。

日の神が大日孁貴 (オホヒルメノムチ)というのは男神の名前ではないかとチラッと浮かぶ。これが天照大神が男神説の元かとも思った。

ちょうど返事が必要な封書が3通届いたので、タスクに書き込む前に返事を出した。返事に関してはタスクに組み込むというのも後回し癖のひとつと気づいた。

1週間やってみて守れない無理なルールは守れるルールに変える必要があることも感じた。読むのは実質3ページなので個人的にはよいペースに感じる。

能「安達原」の「なみそ」は「請勿視之」は伊弉諾尊が黄泉を訪ねるところに出てくるのだと感激した。

能「高砂」の住吉明神が誕生するところも、同時に言葉が生まれたという意味もあるかと思う。

祝詞の禊祓の元があるのが面白い。

「高砂」「玉井」「絵馬」「三輪」などに登場する神たち、祝詞で奏上される内容などさらに興味が湧いてくる。

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森澤勇司(もりさわゆうじ) 能楽師小鼓方 1967年東京都生まれ。 テンプル大学在学中に見たこともない能楽界に入門し32歳で独立。 2000番以上の舞台に出演している。 43歳で脳梗塞で入院、 退院後、うつ状態克服のため心理学、脳科学を学ぶ。 復帰後は古典的な能楽公演を中心に活動している。 著書『ビジネス番「風姿花伝」の教え』 明治天皇生誕150年奉納能、 映画「失楽園」、大河ドラマ「秀吉」に 能楽師として出演。 2014年 重要無形文化財能楽保持者に選出される

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曲目目次

あ行 か行 さ行 た行 な/は行 ま/や/ら行
(あ)
藍染川

葵上
阿漕
芦刈
安宅
安達原
敦盛
海士
海人
嵐山
蟻通
淡路

(い)
碇潜

生田敦盛
一角仙人
井筒
岩舟

(う)
鵜飼

浮舟
雨月
右近
歌占
善知鳥
采女

梅枝
雲林院
(え)
江口

江野島

烏帽子折
絵馬
(お)
老松

大江山
鸚鵡小町
大社

小塩
姨捨
大原御幸
小原御幸
女郎花
大蛇
(か)
杜若

景清
花月
柏崎
春日龍神
合浦
葛城
鉄輪
兼平
賀茂
通小町
邯鄲
咸陽宮
(き)
菊慈童

木曾

清経
金札
(く)
草薙
国栖

楠露
九世戸
熊坂
鞍馬天狗
車僧
呉服
黒塚

(け)
現在七面

源氏供養
玄象
絃上
月宮殿

(こ)
恋重荷

項羽
皇帝
高野物狂
小鍛治
小督
小袖曽我
胡蝶

(さ)
西行桜
逆矛

桜川
実盛
三笑

(し)
志賀
七騎落
自然居士
石橋
舎利
俊寛
春栄
俊成忠度
鍾馗
昭君
猩々
正尊
白鬚
代主

(す)
須磨源氏
隅田川
住吉詣

(せ)
西王母
誓願寺
善界
是界
是我意
関寺小町
殺生石
接待
蝉丸
禅師曽我
千手

(そ)
草子洗小町
草紙洗
卒都婆小町
(た)
大会
大典
大般若
大仏供養
大瓶猩々
第六天
當麻
高砂
竹雪
忠信
忠度
龍田
谷行
玉鬘
玉葛
玉井
田村

(ち)
竹生島
張良

(つ)
土蜘蛛
土車
経正
経政
鶴亀
(て)
定家
天鼓

(と)
東岸居士
道成寺
唐船
東方朔
東北
道明寺

木賊
知章

朝長
鳥追船
鳥追
(な)
仲光
難波
奈良詣
(に)
錦木
錦戸
(ぬ)

(ね)
寝覚
(の)
野宮
野守

(は)
白楽天
羽衣
半蔀
橋弁慶
芭蕉
鉢木
花筐
班女

(ひ)
飛雲
檜垣
雲雀山
氷室
百万

(ふ)
富士太鼓
二人静

藤戸
船橋
船弁慶
(ほ)
放下僧
放生川
仏原
(ま)
巻絹
枕慈童
枕慈童(カ
松風
松虫
松山鏡
満仲
(み)
三井寺

通盛
水無月祓
身延
三輪
(む)
六浦
室君
(め)
和布刈
(も)
望月
求塚
紅葉狩
盛久
(や)
屋島
八島
山姥
(ゆ)
夕顔
遊行柳
弓八幡
熊野
湯谷
(よ)
夜討曽我
楊貴妃
養老
吉野静
吉野天人
頼政
弱法師

(ら)

羅生門
(り)
龍虎
輪蔵
(ろ)
籠太鼓