日本書紀完読に向けて13週目52年に七つさやの刀【日本書紀13】
130330森澤勇司
160→165
166→171
172→177
178→183
184→189
190→195
武内宿禰と忍熊王の伝説になった。能「蝉丸」で蝉丸が逢坂山に捨てられる場面がある。また逆髪が瀬田を通って逢坂山にやってくる。この日本書紀の伝説から700年後の物語だ。この忍熊王の伝説を読んでいると因果という物を深く感じる。
武内宿禰が読んだ歌、蝉丸が盲目であること、場所、時間の経過、時代を経て現れる能楽の描き方は染み渡る恐ろしさがある。何台も遡ってやってくる因果応報をおもうと先祖供養だけでなく、先祖に関わった方々の供養も必要だと感じた。
七枝刀は「出雲と大和」の展示会でみられたので時代を経てもつながっている今を感じた。また年号が現物と違っていることも興味深い。
また初の完読会ミーティングで浮鯛伝説の話が出た。
https://japanmystery.com/hirosima/ukidai.html
吉備兒島が陸地になってしまったり、この浮鯛現象がなくなってしまったり、これらは人為的な環境の破壊だと感じる。
その環境破壊の一つの指標として神話は残されていると思う。編纂した当時から将来的に肝がん線が変わってしまうことは予想されていたのだと思う。
神話というのは出来たときは現実感を持って感じられた世界だと思う。それが環境が変わると感じられなくなる。ここに天変地異の起こる前兆が隠されているように感じる。
明治時代の海人の写真を見たことがある。黒光りしていていとても現代の日本人と同じ民族とは見えない。都に住んでいる人と海で暮らしている人はおなじ民族だったとしてもかなり違って見えただろうと思う。入れ墨の風習や技術がかなり前からあったことが興味深い。
今週は、全体ミーティングも出来て良かった。また神宮皇宮の時は無事に船が朝鮮に着いた。豊臣秀吉の時は疫病で退散したと聞く。時の運というのも政治家の信念による物かと思った。
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