日本書紀完読の45週一日読むのは3ページだけ
45ー1109
286→291
292→297
298→303
304→309
310→315
大赦については重罪は適用されないようで安心できる。反面冤罪も多かっただろうことを想像すると救いがない。法治国家の現在でもやったやらないを証明するのは大変なこと。
ここでも廣瀬・竜田の神は丁重に祀られる。干支と頻度はよく把握せずに読み進めたが祭祀の日取りなど竜田明神の由緒なども興味が湧いてきた。
最後は廣瀬竜田の神を祀り、仏像の開眼をし、皇太子が決まるところで終わる。この終わり方も平和の象徴のように思える。神代からの激動の時代があり一旦平和になっている時期に記録が編纂されたことは素晴らしい。古事記との記述の違いは自分なりの納得はないが通読できたことは貴重な体験になった。今回は音読素読という内容理解よりも言葉に馴染むことを主眼においたので2周目3周目は生活に取り入れるべきテーマを決めて取り掛かリたい。
能楽に携わっていたお陰で台本との関係性が深いことも理解が深まった。記紀については独自の解釈をしている人も多いが文献には記載されない事柄に重要事項があるように思う。また終盤に廣瀬竜田の神を祀ることが頻繁に記載される。実際には習慣化した事柄は記載されていないように思う。
この辺りは通読した人と意見や感想なども交換しつつ、神代から現代までの生活感覚にも思いを馳せていきたい。
『日本書紀』には自分の直接的な先祖が明記してあるわけではない。それでも先祖の生きた時代、体験したであろう事は記されている。自分の中に流れているルーツがあるように感じた。政治的な記録事項の取捨選択はあるかも知れない。生活というものの記載には嘘はないように思う。
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森澤勇司(もりさわゆうじ)
能楽師小鼓方
1967年東京都生まれ。
テンプル大学在学中に見たこともない能楽界に入門し32歳で独立。
2000番以上の舞台に出演している。
43歳で脳梗塞で入院、
退院後、うつ状態克服のため心理学、脳科学を学ぶ。
復帰後は古典的な能楽公演を中心に活動している。
著書『ビジネス番「風姿花伝」の教え』
明治天皇生誕150年奉納能、
映画「失楽園」、大河ドラマ「秀吉」に
能楽師として出演。
2014年 重要無形文化財能楽保持者に選出される
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