能楽盛衰記
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朝活読書 vol.60 2010年11月13日配信
『能楽盛衰記』
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◆《1》今日の一言
◆《2》今日の一冊
◆《3》編集後記
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◆〈1〉今日の一言 #60
「全天候型?」
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◆〈2〉今日の一冊
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『能楽盛衰記』
池内信嘉
東京創元社
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著者 池内信嘉(1858~1934)さんは高浜虚子の兄で、明治から
昭和にかけて活躍した能楽研究家です。
江戸時代の能役者については家系、数、禄高、日常の稽古の様子
江戸城での謡初めの様子や能面の系譜、江戸以外の能役者名簿
などデータベースとしても情報満載の一冊です。
その他、現在でも舞台で行われている演出や風習の由来など
当時のエピソードを交え多く紹介されています。
ぜひ読んでみてください。
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◆〈2〉編集後記
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おはようございます。森澤勇司です。
「兵法家伝書」で紹介させていただいた柳生但馬守と観世黒雪の
エピソードが紹介されていました。
観世黒雪シテの「井筒」の上演中に但馬守が「喝」と叫んだことを
将軍に詰問されたとき但馬守は「一点も隙のない能の中で一瞬の隙が
見えた」と答えたそうです。後で黒雪に聞くと井筒を覗いたときに
紙片が落ちていたのに意識がいったと答えたそうです。
道は変わってもさずが達人と人々は感嘆した。
井戸を覗き込むところは無音になるところなので周りの方も
さぞ驚いたことだと思います。
こういう話を実生活にどう当てはめれば役に立つのでしょうか。
紙片を何かに置き換えて使ってゆきたいと考えています。
人の細やかな気遣いに対して「ありがとう」といってみるとか
道路に飛び出しそうな子供に注意するとか、、、
声をかけるというのは中々勇気がいりますね。
相手の心の動きに敏感になり反応していく、
こんなことが達人への道なのかもしれません。
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