日本大文典

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朝活読書 vol.121  2011年1月13日配信

『日本大文典』

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◆《1》今日の一言

◆《2》今日の一冊

◆《3》編集後記

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◆〈1〉今日の一言 #121
 
 「書き方?」

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◆〈2〉今日の一冊

『日本大文典』

ジョアン・ロドリゲス 著

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著者 ジョアンロドリゲスさん
(1562~1633)はポルトガル出身の
宣教師です。

初版は1604年徳川家に政権交代して
間もなく出版されたポルトガル語に
よる日本語辞典です。

昨年9月23日号につづき
外国人が記した日本文化の本です。

原典は当然ながらアルファベットで
記載されているので当時の日本語の
発音の参考になることです。

身分の違う相手ごとへの
手紙の書き方から出し方まで
箇条書きでわかりやすく
記載されています。

七語調のアクセント解説や
長歌、短歌の違いなど
現代人が読んでも参考になる
日本語解説書です。

文語だけでなく口語についても
解説されています。

参考資料として非常に便利なのは
歴代天皇の崩御した年齢や
聖書の登場人物の年齢などが
紙面を割いて掲載されていることです。

元号が何年続いたかや
九九また単位の読み方まで
現在でも使える実用書です。

ぜひ読んでください。
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◆〈2〉編集後記

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今日もありがとうございます。
森澤勇司です。

久しぶりに読むのに時間がかかりました。

外国語を訳した本というのは
不思議です。

用例の例文は400年前の言いまわしです。

Nanitoyaran (なにとやらん)

などと例文があるのです。

ところが訳されている外国語部分は
訳した時代の日本語です。

発音記号付きの古語辞典として
最適ではないでしょうか。

現在では学校では習わない発音別
の作用点もかなり詳しく解説されています。

唇、舌、奥歯、前歯、喉、舌半分、
前歯半分など発音の解説や
母音ごとの共鳴ポイントなど
も参考になります。

マイクやスピーカーの無い時代
字の読めない人も多いところで
布教活動していたのですから
意志の強さだけでなく
声のパワーもそうとう
強かったのではないかと推測しています。

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日本大文典/ジョアン・ロドリゲス

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森澤勇司(もりさわゆうじ) 能楽師小鼓方 1967年東京都生まれ。 テンプル大学在学中に見たこともない能楽界に入門し32歳で独立。 2000番以上の舞台に出演している。 43歳で脳梗塞で入院、 退院後、うつ状態克服のため心理学、脳科学を学ぶ。 復帰後は古典的な能楽公演を中心に活動している。 著書『ビジネス番「風姿花伝」の教え』 明治天皇生誕150年奉納能、 映画「失楽園」、大河ドラマ「秀吉」に 能楽師として出演。 2014年 重要無形文化財能楽保持者に選出される

曲目目次

あ行 か行 さ行 た行 な/は行 ま/や/ら行
(あ)
藍染川

葵上
阿漕
芦刈
安宅
安達原
敦盛
海士
海人
嵐山
蟻通
淡路

(い)
碇潜

生田敦盛
一角仙人
井筒
岩舟

(う)
鵜飼

浮舟
雨月
右近
歌占
善知鳥
采女

梅枝
雲林院
(え)
江口

江野島

烏帽子折
絵馬
(お)
老松

大江山
鸚鵡小町
大社

小塩
姨捨
大原御幸
小原御幸
女郎花
大蛇
(か)
杜若

景清
花月
柏崎
春日龍神
合浦
葛城
鉄輪
兼平
賀茂
通小町
邯鄲
咸陽宮
(き)
菊慈童

木曾

清経
金札
(く)
草薙
国栖

楠露
九世戸
熊坂
鞍馬天狗
車僧
呉服
黒塚

(け)
現在七面

源氏供養
玄象
絃上
月宮殿

(こ)
恋重荷

項羽
皇帝
高野物狂
小鍛治
小督
小袖曽我
胡蝶

(さ)
西行桜
逆矛

桜川
実盛
三笑

(し)
志賀
七騎落
自然居士
石橋
舎利
俊寛
春栄
俊成忠度
鍾馗
昭君
猩々
正尊
白鬚
代主

(す)
須磨源氏
隅田川
住吉詣

(せ)
西王母
誓願寺
善界
是界
是我意
関寺小町
殺生石
接待
蝉丸
禅師曽我
千手

(そ)
草子洗小町
草紙洗
卒都婆小町
(た)
大会
大典
大般若
大仏供養
大瓶猩々
第六天
當麻
高砂
竹雪
忠信
忠度
龍田
谷行
玉鬘
玉葛
玉井
田村

(ち)
竹生島
張良

(つ)
土蜘蛛
土車
経正
経政
鶴亀
(て)
定家
天鼓

(と)
東岸居士
道成寺
唐船
東方朔
東北
道明寺

木賊
知章

朝長
鳥追船
鳥追
(な)
仲光
難波
奈良詣
(に)
錦木
錦戸
(ぬ)

(ね)
寝覚
(の)
野宮
野守

(は)
白楽天
羽衣
半蔀
橋弁慶
芭蕉
鉢木
花筐
班女

(ひ)
飛雲
檜垣
雲雀山
氷室
百万

(ふ)
富士太鼓
二人静

藤戸
船橋
船弁慶
(ほ)
放下僧
放生川
仏原
(ま)
巻絹
枕慈童
枕慈童(カ
松風
松虫
松山鏡
満仲
(み)
三井寺

通盛
水無月祓
身延
三輪
(む)
六浦
室君
(め)
和布刈
(も)
望月
求塚
紅葉狩
盛久
(や)
屋島
八島
山姥
(ゆ)
夕顔
遊行柳
弓八幡
熊野
湯谷
(よ)
夜討曽我
楊貴妃
養老
吉野静
吉野天人
頼政
弱法師

(ら)

羅生門
(り)
龍虎
輪蔵
(ろ)
籠太鼓