柔道入門 石黒敬七 著
□□□□□□□□□□□□□□□□□
あなたもできる!朝活読書。
vol.192 2011年3月25日配信
『柔道入門』
http://ameblo.jp/yu-o-mo/
□□□□□□□□□□□□□□□□□
▼《1》今日の一言
▼《2》今日の一冊
▼《3》編集後記
▼〈1〉今日の一言 #192
「あなたにとって山嵐とは?」
▼〈2〉今日の一冊
『柔道入門』
石黒 敬七 著
河津書店
———————————-
著者 石黒敬七さん(1897~1974)は
随筆、ラジオ番組のパーソナリティーも
務めた多彩な柔道家です。
現在の柔道は嘉納治五郎さんが大成した
ものとして知られています。
「精神善用」「自他共栄」が
最重要という事が本書冒頭に
記載されています。
大成前の武器を使用しない護身術は
柔術、体術、小具足、、その他いろいろな
名称でよばれていました。
内容は名称が違っていても似たような事を
しています。
投げ飛ばす、絞め殺す、蹴る、関節を割る、
突くなどです。
そうしたものに「精神善用」「自他共栄」
などの人間教育の理念を組み込んだものが
柔道として大成されてきた歴史が語られています。
柔道家が大成以前の姿に戻りつつある現在
他の格闘技をしている方にも
読んでいただきたい一冊です。
ぜひ読んでください。
▼〈2〉編集後記
今日もありがとうございます。
森澤勇司です。
小学生のころだと思いますが今の
異種格闘技の走りのような
「姿三四郎」という小説を読んだことが
有ります。
必殺技で相手が吹っ飛んでしまう描写が
あり、そこで使われる技が「山嵐」です。
最近では公式な技として復活して
いるそうですが、
当時は柔道の解説書などには
載っていない小説の中での
イメージ先行の技でした。
巨人の星の「大リーグボール」の
ような感じだと思います。
有るとき家の本棚になったこの本を
開いたときに「山嵐」という文字を
発見した時の「おおっ」という感覚
は忘れません。
架空だと思っていた事が本に
書いてあるのです。
この「山嵐」は
別名「空気投」ともいうらしく
投げられた方は空気に投げられた
ように感じると書かれています。
全国大会の試合の中で中野正三九段が
この技を使った時の話が掲載されています。
『「山嵐」をかけて相手を投げたところ
審判も相手も何かの拍子で倒れたと思ったらしく
審判が何も言わないので審判にわかるように
「釣込腰」でもう一回投げた。』
という内容です。
審判が判別しにくいので公式な技から
外れていたのかもしれませんね。
今はビデオで検証するから
復活したのでしょうか。
大した技ではないと書いて
あるものもありますが、
相手が投げられたと感じないまでに
使いこなせる人は多くないかもしれませんね。
山嵐は使いこなせれば相手が空気に
投げられたように感じるそうです。
「あなたにとって山嵐とはどんな技でしょう?」
方におすすめです。
http://ameblo.jp/kotsudzumi/entry-10836773647.html
facebookファンページ作りました。
http://www.facebook.com/pages/%E6%A3%AE%E6%BE%A4-%E5%8B%87%E5%8F%B8/134131203326968
▼おまけ
http://morisawa.cart.fc2.com/
柔道入門 (1949年)/石黒 敬七
¥1,733
Amazon.co.jp
最新記事 by 森澤勇司 (全て見る)
- 鳥追 - 2024年12月25日
- 日本書紀 完読会 11週目感想 - 2024年12月25日
- 日本の成り立ちアーカイブ - 2024年6月4日
- 日本書紀 完読会 38週 感想 - 2024年4月21日