【贅沢な読書】福田和也 著
- 贅沢な読書/福田 和也
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毎日1分!朝活読書。
vol.272 2011年6月13日配信
『贅沢な読書』
福田和也
光文社
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▼「あなたの目的地にちなんだ本とは?」
「私はつねづね不思議に思っているのですが、
絵画や建築あるいは、美術やコンサートを目的として、
国内はもとより、かなり遠方の海外まで
出かける方が多いのに、読書のため、
文学のために旅行をするという人は
とても少ないということです。」
小説家:福田和也
(1960~)
▼幸福な時間、近代小説の時間、旅行のための本選び、
読みたくなる古典、甘美な場所で
5章にわけてその場所や雰囲気に合った本を選び
紹介されています。
ヘミングウェイ、夏目漱石などの作品から
小説を書くに至った事情、経済状態や人間関係など
のバックボーンにまで切り込んで作品を考察した一冊です。
旅行のための本選びという章に共感しました。
旅行のガイドや土産物などには目が行くものですが、
その土地にちなんだ本というのは意識して
選んだことが有りませんでした。
目的地にあった本を読みながら乗り物の中を過ごすという
のはいいですね。
本屋さんのジャンル分けも土地別検索が出来ると
いいかもしれませんね。
ぜひ読んでください。
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▼編集後記
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
今日もありがとうございます。
森澤勇司です。
旅行に行く先を「目的地」という言葉に変えてみると
また新しい視点が出来ました。
コンサートに行くときはその曲が出てくる
小説を読んでみるとか、なにか自分が食べるものが
登場する小説を探してみる
というのも目的地という意味では
いいんじゃないかと思っています。
コンサートの曲の解説を読むより、
あの場面で流れていたのはこの曲なんだな
という楽しみ方もありますよね。
小学校の時、「フランダースの犬」に出てくる
ルーベンスの絵がどんな絵なのか知りたくて
美術書をずいぶん探しました。
「これを見るために命かけたネロってなんなんだろう」
と思ったのを今でも覚えています。
自分の仕事が世間からどう見られているのか
知りたいときは、自分の仕事が登場する小説を
読んでみるのはいいかもしれないと思いつきました。
そこで感じる「ズレ」が自分と世間の「ズレ」を
知る一つの方法かもしれませんね。
「あなたの選ぶ目的地にちなんだ本とは?」
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