方丈記

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あなたもできる!朝活読書。

vol.216  2011年4月18日配信

『方丈記』


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▼《1》今日の一言

▼《2》今日の一冊

▼《3》編集後記

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▼〈1〉今日の一言 #216
 
 「あなたにとって地とは?」

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▼〈2〉今日の一冊

『方丈記』

鴨長明 著

市古貞次 校注


http://t.co/30psEKd

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著者 鴨長明さん(1155~1216)は
平安時代から鎌倉時代を生きた
歌人・随筆家です。

世の無常をを痛感し執筆したと
解説されることが多い本です。

種類も多く出版されていますが、
この岩波文庫の「方丈記」は
直筆の影印が全文記載されているからです。

古典は変体仮名で書かれていると
思っている方が多いようですが
そうではありません。

直筆と言われている本もカタカナです。

文字からも心の状態が
見えてくるのではないでしょうか。

●この本を一言でいうと

「災害の記録」です。

●おすすめのポイント

実際にはその無常観の原因になった
数々の火事、疫病、地震などが記録されています。

東大寺大仏の頭部が落下した。

疫病での死者を数えたら4万2千300体あった。

など具体的な被害の状況も記載されています。

20代30代にかけて火事や大風、地震などの
災害を体験してしまった人間がどういう
感情を持つのかという観点で読む事は
カウンセラーの方々にもおすすめできる
内容です。

●生活への活かし方

現在、精神不安になっている方が
多いと思います。

「世の常驚くほどの地震、二三十度振らぬ日は無し

十日廿日過ぎにしかば やうやう間遠になりて~(中略)

おほかたその名残三月ばかりや侍りけむ」

同じような事でも遊園地の乗り物など
終わりの分かっている物には不安を感じません。
お金を払って不安定な状況を楽しんでいます。

3か月の余震の後、
しばらくすると口にもしなくなった。

鴨長明さんはそう伝えています。

「3か月はゆれる」そうわかってしまえば

解消される不安も有るのではないでしょうか。

ぜひ読んでください。

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▼〈2〉編集後記

今日もありがとうございます。
森澤勇司です。

次に何が起こるかわからない状況は
とても心が不安定になりますよね。

方丈記を読んでいるとこんな文字が頭に浮かびました。

「地水火風空」

全宇宙はこの5つからできているという思想です。
そんなこと言われてもピンと来ませんよね。
でも文字だけはよく見ているんです。

塔婆の上に書いてある梵字がこれです。

「キャ・カ・ラ・バ・ア」

「地水火風空」です。

出来ているかはわかりませんが
人間にとって災害の原因は
この5つがほとんどではないでしょうか。

破壊できるという事は
それで出来ていると言う事かもしれません。

「アウトプットは最大のインプット」

「攻撃は最大の防御」

宇宙の法則は生活にも生かされているんですね。

「あなたにとって地とは?」
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▼おまけ

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森澤勇司(もりさわゆうじ) 能楽師小鼓方 1967年東京都生まれ。 テンプル大学在学中に見たこともない能楽界に入門し32歳で独立。 2000番以上の舞台に出演している。 43歳で脳梗塞で入院、 退院後、うつ状態克服のため心理学、脳科学を学ぶ。 復帰後は古典的な能楽公演を中心に活動している。 著書『ビジネス番「風姿花伝」の教え』 明治天皇生誕150年奉納能、 映画「失楽園」、大河ドラマ「秀吉」に 能楽師として出演。 2014年 重要無形文化財能楽保持者に選出される

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曲目目次

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葵上
阿漕
芦刈
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安達原
敦盛
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嵐山
蟻通
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(い)
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生田敦盛
一角仙人
井筒
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(う)
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右近
歌占
善知鳥
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(え)
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江野島

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(こ)
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(し)
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(す)
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(せ)
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是我意
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殺生石
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蝉丸
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(そ)
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草紙洗
卒都婆小町
(た)
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