地獄の季節
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あなたもできる!朝活読書。
vol.239 2011年5月11日配信
『地獄の季節』
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▼《1》今日の一言
▼《2》今日の一冊
▼《3》編集後記
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▼〈1〉今日の一言 #239
「あなたにとって地獄とは?」
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▼〈2〉今日の一冊
『地獄の季節』
ランボオ 作
小林秀夫 訳
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著者 ランボオさん(1854~1891)は
16歳にしてすぐれた詩を残したのち
文壇からさり放浪したすえに
骨肉腫が悪化しなくなったと
伝えられています。
早熟の天才と評されるランボオ
の作品です。
王権、労働者、轍、など約50のものについて
考察した一冊です。
●この本を一言でいうと
「逆縁」です。
●おすすめのポイント
昨日の中村天風さんとは逆に
まだ未成年のネガティブの書です。
小林秀夫さんの訳が非常に思い入れのある
言葉でつづられているので
影響されたくない方は少々ガードして
読んだ方がいいかもしれません。
中学生の時に初めて読んだので
その時に受けたネガティブな影響を
洗い出そうと思い読んでみました。
そうして読み返してみると
以外にも著者の悲観的な感情という物は
直接語られているわけではありません。
客観的に現象がつづられているような
印象でした。
一度読んだ方はまた読んでみると
大分印象の変わる本だと思います。
ぜひ読んでください。
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▼〈2〉編集後記
今日もありがとうございます。
森澤勇司です。
「俺は母音の色を発明した。」
という一説が有りました。
Aは黒、Eは白、Iは赤、Oは青、Uは緑
だそうです。
日本語の感覚や五行とは違う感覚だと思います。
これが当時のフランスで共感を得たのか
どうかは分かりませんが
こう見えるという感覚になると
共感できるところが増えるのだと思います。
「青空などは暗いのだ」
「俺は出来るだけ道化た、
錯乱した表現を選んだ。」
という所が全編に渡り逆説的な
地獄を表現しているのかもしれません。
実は生きていることに感謝していて
様々なものを考察できたという
という解釈でもいいかもしれませんね。
「あなたにとって地獄とは?」
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