【読書の方法】吉本隆明 著
- 読書の方法―なにを、どう読むか/吉本 隆明
- ¥1,680
- Amazon.co.jp
□□□□□□□□□□□□□□□□□
毎日1分!朝活読書。
vol.269 2011年6月10日配信
『読書の方法』
吉本 隆明 著
光文社
□□□□□□□□□□□□□□□□□
▼「国語の教科書覚えてますか?」
「およそ国語の教科書などまともに開いたことがなくても、
何不自由なく自在に話し言葉をあやつって、
実生活をかいたくする道を開いたのか、
そのときのクラスの餓鬼どもの風貌のひとつひとつと
照らしあわせて、たどって見られたらどんなに興味深いか、
そんな空想をして見たくなる。そしてこの空想の中には、
国語の教科書の宿命もまた含まれている気がする。」
小説家:吉本隆明
(1924~)
▼また昨日に引き続き読書法の本です。
この本にも膨大な量の書籍の紹介があります。
書評、対談、エッセイと様々な形で本にまつわる
話がつまっった一冊です。
村上春樹、永井荷風の小説の風の違いを
はじめとして夏目漱石、芥川龍之介、太宰治を
始めとする文豪の作品についての考察が全編に
詰まっているので本をよくよく方や
自分の感想と対比させたい方には
最適の内容です。
世阿弥「風姿花伝」「毛利元就書状」など
古典も含む幅広い書評は並べてみると
鬼気迫るものを感じます。
_____
▼編集後記
今日もありがとうございます。
森澤勇司です。
やさしい(あたりのやわらかい)文章なんですが、
短文の書評は鋭いというか、包丁セットのような
まとまってみるとちょっと身構えてしまうような
そんな感じがしました。
一つだけ見ているとそんな感じは
ないと思うのですが不思議ですね。
ベストセラー本はどんなに欠点があっても、
少なくとも一つは大切な良さを持たなければ
ベストセラーにはならない。
この大切な良さは多数の読者に共通した良さだと
語られています。
暫くベストセラーだけ読んでみたら
発見できるかもしれませんね。
この本の中ほどに
国語の教科書という章があります。
国語の本の使い方について語られていますが、
「私は何が言いたいのか」
という一文から複雑な教科書に対する複雑な
思いを感じます。
教科書の影響力ってどのくらいあるんでしょうね。
「国語の教科書覚えてますか?」
今号はいかがでしたか?
おもしろかった。役に立ったと思った方は
是非ワンクリックお願いいたします。
▼http://clap.mag2.com/slourougug
【毎日1分!朝活読書。】
最新記事 by 森澤勇司 (全て見る)
- 日本の成り立ちアーカイブ - 2024年6月4日
- 日本書紀 完読会 38週 感想 - 2024年4月21日
- 20240414 日本書紀完読会37週目 - 2024年4月14日
- 日本書紀 完読会 35週目 - 2024年4月14日