六韜、文韜、第四、大礼
目次
上下の礼儀の理想とは
君主、民は立場をわきまえて接するのが良い
君主は臣下を遠ざけないようにすることが大切。
臣下は従順であっても言うべきことを言わない隠すようではいけない、素直に上申できるようにする。
君主の地位にあるときの態度とは
①心を安静にすること
②節度を保つこと
③他人に一歩譲って争わない
④先入観で決めない
⑤偏見を取り去る
⑥恩恵を施し利を与える
⑦虚心でわだかまりがない
⑧公平無私の心がけでいること
君主が臣下の言葉を聞くときの心がけとは
①無条件で臣下の言葉を信用しないこと
軽々しく臣下の言葉に従うと君主の自主性がなくなってくる
②だからといって臣下の言葉を拒んではいけない
拒絶すると献言がなくなる
◆太公望の例え話
高山が高いことがわかっていても頂上に登ることがなく、深淵の深いことがわかっていてもその深さは計り知れない。君主の徳はそのようなものである。公正無私のときに発揮される。
君主の明知とは
目はよく見ることだけが肝心
耳はよく聞くことだけが肝心
心は知恵の働きが大切
天下の目で見る、天下の耳で聞く
君主一人の見・聞・心の能力では足りない。
天下の人々の見・聞・心を集める
立場の違う広い情報を集めて天に叶うことを判断基準にする。自分の私見を天に置き換えるものではない。
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森澤勇司(もりさわゆうじ)
能楽師小鼓方
1967年東京都生まれ。
テンプル大学在学中に見たこともない能楽界に入門し32歳で独立。
2000番以上の舞台に出演している。
43歳で脳梗塞で入院、
退院後、うつ状態克服のため心理学、脳科学を学ぶ。
復帰後は古典的な能楽公演を中心に活動している。
著書『ビジネス番「風姿花伝」の教え』
明治天皇生誕150年奉納能、
映画「失楽園」、大河ドラマ「秀吉」に
能楽師として出演。
2014年 重要無形文化財能楽保持者に選出される
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